2013年4月1日月曜日

あとひと月

本番29日前の3月31日、午前中にバレエの稽古に立ち合い、偉そうな表現論をぶち上げて、美しい踊り子さんたちを煙に巻きました。11時からは次回公演を決める運営委員会に出席。多くの団員と向かい合う労使交渉の図。めでたく妥結にこぎつけました。ちなみに第25回公演はカールマン作曲の喜歌劇「シカゴ大公令嬢」…おそらく日本初演、です。そのまま午後の演出稽古へ突入し、それなりに各組の成長を見届けて、夜は、私の記憶では「魔弾の射手」以来の使用となる懐かしい豊洲の稽古場へ。リゴレットのマッダレーナを歌っていただくメゾソプラノの北澤幸さんとは、私はこの日がプロジェクト初顔合わせ。幸さんは私がプロデュースする新宿オペレッタ劇場に出演していただいたり、あるいは年末、幸さんが指導する綱島の第九合唱団に私が賛助でおじゃましたりする間柄。リゴレットの四重唱は演奏会でも単独で取り上げられる有名なナンバーですが、私はそれ以上にこの曲がオペラ全体のたいへん重要なカギを握っていると考えています。というのも、マッダレーナは殺し屋である兄のスパラフチレと謀り、金のためにマントヴァ公爵を殺そうとしている。しかし、マッダレーナはこの四重唱で公爵にほれこんでしまい、仕事を果たさなければという兄を説き伏せてまで公爵を救う側に回るのです。それはやがてリゴレットの一人娘ジルダが公爵の犠牲となって命を落とすという展開を迎え、リゴレットが運命を呪うというオペラの主題へ直結するわけです。これこそ、私がこの四重唱をオペラ「リゴレット」のカギと考える理由です。だからこそ幸さんにその表現を委ね、座員ソリストと対峙していただこうと考えました。この日は、幸さん以外にも、「椿姫」組の菊地美奈さん、神田宇士さん、「マリツァ伯爵令嬢」の佐藤一昭先生もおいでになりました。また、合唱団の男声にも頼もしい助っ人がたくさん駆けつけてくださって、感動的な「タンホイザー」を聞くこともできました。だんだんと人が集まり、本番の匂いが漂ってきます。これでこそ“あとひと月”の感じですね。

労使交渉?いえ、運営委員会です

北澤幸さん登場!

マエストロ野町と打合わせ

0 件のコメント:

コメントを投稿