2013年11月7日木曜日

なぜ原語?

ガレリア座が日頃稽古場としてお世話になっている新宿の住吉町生涯学習館で館まつりがあります。11月10日です。お近くの方はどうぞ。無料です。毎年、1時間程度のステージをいただいてメンバーが歌っていますが、今年は少し趣向を変えています。原語唱にチャレンジします。ガレリア座は私の強い思いから通常の公演では日本語訳詞を採用しています。それは、アマチュアである私たちにとって、きちんと意味を理解しながら歌うことが重要だと考えているからです。一方、ヨーロッパの地方歌劇場や大都市の第二歌劇場が現地の言葉で上演していることが(最近はグローバル化が進み、よほどの辺境に行かなければ大体原語で歌ってしまうようになりましたが)、オペラやオペレッタの浸透を助けていることも、ガレリア座が訳詞を採用している要因です。ですが、今回はその禁を破ります。しかも私が頑なに上演を避けているモーツァルトもやります。非常にひねくれた言い方なんですが、私は、やはりオペラは原語で歌うのがいいと思っています。また、モーツァルトをこよなく愛しています。ガレリア座で原語とモーツァルトを避けるのは、私の強い愛情と、そしてそれゆえに私たちがやっても私の欲求が満たされないことが明白だからです。モーツァルトは本当に危険です。へたをすると、とても幼稚な音楽に聞こえます。それは絶対にいやなのです。許せない。原語というのは本当に豊かに表現することができます。日本語が一つの意味を歌うのに数音費やす場合が多いのに、原語では一音でさっと言いたいことを表現できます。詞と音楽は一体でなくてはなりません。原語は当然、それを実現できるのです。ああ、なんて素晴らしい!先日の稽古でメンバーがとても苦しんでいるのを見ました。いつもガレリア座でできることが簡単にはできない、そのハードルの高さを感じてくれているようでした。サディスティックですが、私はやっぱりガレリア座のみんなは音楽に素直なのだと感じました。みんな、適当にクリアして満足しようとしてはいない。本番のお客様には申し訳ないけれど、苦しみの過程で本番を迎えてしまっても全然かまわない、そう、私は思っています。ガレリア座の通常公演では絶対にやりません。スピンオフならではの珍しい様子をのぞきにいらっしゃいませんか。

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